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SEAHAWK GALLERIA

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October 28, 2021

クリエイティブな秋を楽しむ!芸術散歩

爽やかな秋風を感じる季節がやって来ました。食欲の秋もいいけれど、今年はクリエティブな秋を楽しんでみませんか?今回は、家で過ごす時間が増えたことでひそかなブームとなっている“編み物”にまつわるお店や、注目のアートスポットでゆっくりと美術に触れるお散歩コースをご紹介します。

カンタベリーショップで秋の新作をチェック

クリエイティブな気分を高めるには、まずおしゃれから。「SEAHAWK GALLERIA」の中にある「カンタベリーショップ福岡」は、ニュージーランドで誕生したラグビーウェアブランドの専門店。ニュージーランドの国鳥・キーウィの顔が並んだロゴマークでもおなじみですよね。

今シーズンはタウンユースからビジネスシーンといった場面に加え、家で過ごす際の快適さにもこだわったアイテムを展開しています。

メンズ、レディース、キッズ、ラグビーギアと、フルラインナップが揃うのも専門店ならではの魅力です。

メンズの新作でおすすめなのは、インド南東のマドラス地方で作られた肉厚な生地のCPOジャケット。

天日干しでゆっくりと乾燥させるので、淡くにじんだような独特な色合いや肌触りのよさが特徴のマドラス生地。シワ感をそのまま残した風合いも味わいがあります。シャツとしても軽めのアウターとしても使え、Tシャツやニット、スウェットなどと合わせて、さまざまなレイヤードを楽しめます。ジャケット¥16,500、ハット¥4,950

レディースのおすすめはボア素材のアイテム。

ナイロンとボアのリバーシブルで使えるジャケットは、トレンド感のあるメンズライクなシルエットがポイント。オーガニックコットンのスウェットは、サガラ刺繍のキーウィのマークがアクセントになっています。ころんとしたフォルムがキュートなボアバッグは、ショルダーバッグとしてもハンドバックとしても使える2WAY仕様。ジャケット¥17,600、スウェット¥11,880、バッグ¥4,950

キッズの注目アイテムは、今シーズンから新しく登場したラグビージャージのワンピース。

カンタベリーのスタンダードなラグビーシャツをキッズワンピースにアレンジ。厚手ながらさらりとした着心地で長いシーズン使え、ラグビーの母国・イングランドで使われてきた比翼仕立ての前立てなど、ブランドのアイデンティティもしっかりと詰まっています。ワンピース 各¥7,700

その他にも、新作ウェアはもちろん、クリスマスギフトにおすすめの小物なども充実しています。ぜひこの機会に足を運んでみてくださいね。

カンタベリーショップ福岡
TEL 092-844-7950
営業時間 10:00〜20:00
※都合により変更する場合があります。

優しさと愛に満ちた美術に触れる

秋服をチェックした後は、大手門にあるギャラリー「EUREKA」へ。古いビルの2階を改装した白い空間には、静かでゆっくりとした時間が流れています。ギャラリー名の“EUREKA”は、ギリシャ語で“見つけた”の意味。「作家と訪れた人々が交流する中で、新しい何かを発見できるような場所になれば」という、オーナーの牧野身紀さんの願いが込められています。

この日開催されていたのは、美術家・和田千秋さんの「障碍の美術ⅩⅣ―日々是得日」。和田さんは1992年から現在まで「障碍の美術」シリーズに取り組んでいます。そのきっかけは、長男の愛語さんが脳に障碍を持って生まれたことでした。

脳障碍について学んだ和田さんは、生後4ヶ月から自宅でできる訓練法を実行。毎日6時間以上の訓練を続ける日々が続きました。そして5年が経ち、愛語さんとの生活や、愛語さんを育てる中で出会ったたくさんのボランティアの方々から学んだことを、美術を通して伝えていきたいと考えるようになったそうです。

“障碍”という重いテーマながら、その作品は慈愛にあふれ、優しく、温かく、泣きたくなるような、言葉では表現しつくせない感情が湧いてきます。

今回の展示では、約20点の絵画の他に、11点のオブジェも鑑賞することができます。

味のある表情の民芸品と陶土を組み合わせた作品「神々の箱詰め」と「神々の瓶詰め」。陶土は愛語さんが子どもの頃に学校で作ったもので、小さな手でぎゅっと握った跡がそのまま残っています。ひょっとこや案山子など民俗学的に障碍と関係の深いモチーフを組み合わせることで、オブジェとして“障碍”を表現しています。

後光が差したような十字が印象的な「違い十字」は、和田さんが愛語さんのために作った訓練器具の形からインスパイアされた作品。この十字マークは「障碍の美術」シリーズのアイコンとしても使用されています。

和田さんと長く交流のあるオーナーの牧野さん。「昔、私が娘を出産して2ヶ月で仕事復帰した時に、和田さんが『この時間は今しかないから大事にしたいですよね』とボソッとおっしゃられて…。長く勤めている職場だったので、私がやらなきゃという焦りでいっぱいだったのですが、時短勤務を申し出る勇気をもらいました。和田さんは九州派の桜井孝身さんから『一つ失っても、一つ得ることがあるよ』と励まされたそうですが、私は和田さんの言葉に救われたんですよね。そうやって、愛情や慈しみは人から人へとつないでいくものなんだなと思います」と話します。

創作への揺るぎない情熱を持った作家をサポートし、人と作品をつないでいきたいという牧野さんの思いが感じられる素敵なギャラリーです。

和田さんの展示は10/24(日)で終了しており、今後の予定は下記の通りです。作家本人や牧野さんとのトークも楽しみながら、ゆっくり鑑賞してみてください。

牛島智子 個展
炭素ダンスでエウレカ

会期:11/13(土)~11/28(日) 
休日:月曜
時間:12:00〜19:00
(最終日は17:00終了)

アジサカコウジ冬個展 2021
西郷さんシリーズ
「南の島からの反逆者」

会期:12/4(土)~12/26(日)
休日:月・火曜
時間:13:00〜19:00
※期間中、毎週土・日曜は作家が在廊

EUREKA
福岡市中央区大手門2-9-30 Pond Mum KIV 201
TEL 092-406-4555
営業時間 12:00〜19:00
休廊日 日・月曜
http://eurekafukuoka.com/

全国的にも珍しい輸入毛糸の専門店

最後に訪れたのは、六本松の路地裏にある輸入毛糸専門店「amuhibi」。オーナーはデザイナーの梅本みきこさんで、1階がショップ、2階が編み物教室になっています。

お店のドアを開けようとすると、最近1歳になった看板犬の“ななこ”が出迎えてくれます。

お母さまが編み物の先生をしていて、幼い頃から“編む”ことが身近にあったという梅本さん。毛糸のオンラインショップから始まり、大宮の小さなアトリエで編み物教室を開いていましたが、人気が出て手狭に。ラブコールも絶えなかったことから、今年実店舗をオープンしました。

厳選された輸入毛糸と編み針などを取り揃えており、その品揃えは九州最大。実際に手に取って選びたいと、全国から編み物好きが訪れます。

1867年創業のスイスの糸メーカー「LANG」の毛糸は上質で発色がよく、メリノをウォッシャブルにするなど現代の生活に沿ったものづくりをしています。

デンマークの「ISAGER」は、草木染め由来の美しい色と質感が魅力。

アイスランド産ラムズウール100%の糸を使った「Gilitrutt」は、驚くほど柔らかな肌触り。繊細で軽く暖かいので、ベビー服にも適しています。

その他、世界中にファンを持つ最高級ブランド「ROWAN」や、羊毛の研究家でクリエーターでもあるロサ・ポマール氏がポルトガル産の羊の糸だけで作った「retrosaria rosa pomar」など、創作意欲をかき立てる豊富なラインナップ。

電動糸巻き機はアメリカ製。ご希望の方には、枷糸を玉巻きしてお渡ししているそう。

編み物教室はLINEや電話で簡単に予約可能。月謝ではなく都度予約するシステムなので、自分のペースで無理なく続けることができます。針の持ち方から習える初心者クラス(90分/ ¥1,650)、編みたいものを持ち込めるフリークラス(60分/¥1,650)、プロが採寸し製図、編み図を作ってお渡しするところから始まる「自分サイズのセータークラス」(150分/¥3,300)など、メニューも充実。人気ですぐに埋まってしまうそうなので、早めの予約がおすすめです。

編み物をしている時の脳波は、写経をしている時と同じ波形になるのだとか。「一緒に編み物をするとリラックスできて、相手との距離がグッと近くなるんです」と梅本さん。今年の秋は編み物を始めて、家で過ごすリラックスタイムをさらに濃密にしてみてはいかがでしょうか?

amuhibi
福岡市中央六本松1-4-22
TEL 050-3550-8288
営業時間 12:00~18:00
定休日 火曜・祝日
https://amuhibiknit.com/
※撮影のためマスクを外しております。

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